
3.4 機上装置の動向
3.4.1 対地衝突回避支援機能付きヘリコプタ用GPS/MAP装置
3.4.1.1 はじめに
ヘリコプタの重大事故の原因として、飛行中のヘリコプタが天候の急変により低視程状態となり自機位置を見失って山腹に衝突するものが多い。
ヘリコプタメーカーとして運航の安全性を向上させるために、川崎重工と古野電気と共同で「ヘリコプタ用GPS/MAP装置」を開発した。
図3.4.1−1 システム構成

3.4.1.2 開発の経緯
ヘリコプタ運航の安全性向上のための根本的な対策としてヘリコプタに適したIFR運航を確立することが最善であるが、これには長い期間を要する。すく“に効果をあげることのできる対応策として、GPSを利用して位置情報を得て地図を表示させることによりVFR運航のパイロットの状況判断を支援する装置を開発することを決定した。
早期に実用化を図るために、GPS測位機能、地図表示機能および飛行ルート設定機能を持つシステムをフェーズ1として開発し、平成4年に航空局の承認を取得した。(1)さらに対地衝突
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